四十八滝とも七十二滝とも言われるほど様々な滝が存在する日光の中でも、
あまりにも有名な滝。
奥日光三大名瀑の一つであり、日本三大名瀑の一つでもある、華厳滝。
断崖絶壁の殺風景の中で、滝はその名の通り、
華やかな白さを放っているように見えます。
しかし、エレベーターで観瀑台に行けば、見え方はがらりと変わります。
午後の日の光は満足に届かず、薄暗い。
辺りはしぶきで白く霞み、空気は冷たい。
十二滝と呼ばれる、滝の周りの岩から流れ落ちるいくつもの小さく細い滝は、
そんな風景にさらに厳かな印象を与えているように思えます。
滝から少し横に目を向ければ、不気味な模様を刻んだ奇岩を目にすることも出来ます。
どこか重い空気を漂わせるその光景は、まるであの世の一片を見ているかの様です。



